「グループホームって、特養と何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
室岡家族の介護を考え始めたとき、施設の種類が多すぎて混乱してしまう方はとても多いですよね。「特養、老健、グループホーム……どれが合っているのかさっぱりわからない」という声は、現場でもよく耳にします。
私も特養に入職したての頃、グループホームから転入してきた入居者さんのケア記録を読みながら「グループホームってどんなところなんだろう」と気になって、先輩に聞きまくった記憶があります(笑)。
この記事では、
- グループホームとはそもそもどんな施設なのか
- 特養や老健との具体的な違い
- 入居できる条件・費用の目安
- 向いている人・向いていない人の特徴
をまとめてお伝えします。現役介護士の視点でわかりやすく解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください!


そもそもグループホームとはどんな施設?


グループホームの正式名称は「認知症対応型共同生活介護」といいます。名前の通り、認知症と診断された高齢者が少人数のグループで共同生活を送りながら、介護スタッフのサポートを受ける施設です。
特養のように何十人もの入居者さんを大人数でケアする施設とは、根本的にコンセプトが違うんですよね。グループホームは「できるだけ在宅に近い環境で、その人らしい生活を続けてもらう」という考え方が根っこにあります。
| 項目 | グループホーム |
|---|---|
| 正式名称 | 認知症対応型共同生活介護 |
| 対象者 | 認知症の高齢者(要支援2以上) |
| 定員規模 | 1ユニット5〜9人 |
| 生活スタイル | 家事参加型・共同生活 |
| 介護保険 | 適用あり |



グループホームから特養に転入されてくる方を見ていると、環境の変化に戸惑うケースが多いです。それだけグループホームの「小さな家」感は入居者さんにとって大切な環境なんだなと、現場で実感しています。
特養・老健との違いを比較してみましょう


「特養やサ高住とどう違うの?」という質問はとても多いです。以下の比較表を見ると、それぞれの特徴がわかりやすいですよ。
| 比較項目 | グループホーム | 特別養護老人ホーム(特養) | 介護老人保健施設(老健) |
|---|---|---|---|
| 対象者 | 認知症の方(要支援2以上) | 要介護3以上 | 要介護1以上 |
| 目的 | 認知症ケア・自立支援 | 生活の場(終の棲家) | 在宅復帰のリハビリ |
| 規模 | 小規模(5〜9人) | 大規模(50〜100人超) | 中〜大規模 |
| 費用目安(月) | 15〜20万円程度 | 8〜15万円程度 | 10〜15万円程度 |
| 医療対応 | 限定的 | 限定的 | 比較的充実 |
| 住所地特例 | あり | あり | あり |
特養は「要介護3以上」でないと原則入れませんが、グループホームは要支援2から利用可能です。認知症の診断があれば、比較的早い段階から入居を検討できるのは大きなメリットですよね。
一方で費用は特養よりやや高め。特養は低所得者向けの補足給付制度が充実しているので、経済的な事情がある場合は特養を優先して検討するのが現実的です。



私が働く特養では「特養に空きが出るまでグループホームで待つ」という流れをたどる方も少なくありません。どちらが上・下ではなく、その方の状態や家族の希望に合わせて選ぶのが正解だと思っています。
入居条件・費用の目安を具体的に確認しましょう


入居に必要な条件
- 65歳以上であること(一部40〜64歳の特定疾病も対象)
- 要支援2または要介護1〜5の認定を受けていること
- 医師から認知症の診断を受けていること
- 施設と同じ市区町村に住民票があること
4番目の「住民票の条件」は見落としがちなので注意が必要です!グループホームは地域密着型サービスに分類されるため、施設と同じ市区町村の住民でないと原則入居できません。
「親が地方に住んでいるけど、自分の近くのグループホームに入れたい」というケースでは、先に住民票を移すか、親御さんの住む地域で施設を探す必要があります。
費用の内訳
費用は施設によってかなり差がありますが、一般的な目安はこちらです。
| 費用の種類 | 目安金額 |
|---|---|
| 介護サービス費(1割負担の場合) | 約2〜3万円/月 |
| 居住費(家賃相当) | 約5〜9万円/月 |
| 食費 | 約4〜5万円/月 |
| 日常生活費(消耗品等) | 約1〜2万円/月 |
| 合計目安 | 約15〜20万円/月 |
また、入居時に敷金・保証金として数万〜数十万円が必要な施設もあります。見学の際には必ず確認しておきましょう。



費用の話は家族にとって一番リアルな悩みどころですよね。「思ったより高い」と感じる方が多いですが、スタッフと入居者の比率が高い分、手厚いケアが受けられるという面もあります。費用対効果で考えてみてください。
よくある疑問・注意点


Q. 認知症が進んだら退去しないといけないの?
グループホームは医療体制が充実していないため、胃ろうや気管切開など、常時医療ケアが必要になると対応が難しくなるケースが多いです。
入居前に「どこまで対応してもらえるのか」を必ず確認しておくことが大切ですよ。
Q. 待機期間はどのくらい?
複数の施設に同時に申し込んでおくのがベターです。
Q. 家族はどのくらい面会・外出できる?
外出や外泊も、体調が安定していれば積極的に支援してくれる施設が多いですよ。実際に現場では、家族との外食や季節のお出かけがとても良い刺激になっている入居者さんをたくさん見てきました。
グループホームが向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 認知症はあるが身体は比較的元気 | 常時医療ケアが必要 |
| 少人数の環境が好き・落ち着ける | 大きな施設の充実した設備を求める |
| 家事など役割を持ちたい | 費用を抑えたい(経済的に厳しい) |
| 地域とのつながりを大切にしたい | 要介護度が重く身体介護量が多い |



「向いていない人」の欄を見て不安になった方もいるかもしれません。でも「今は向いていない」ではなく、「今後どう変化するか」で施設選びは変わります。現在の状態だけでなく、半年・1年後を見据えて選ぶのがポイントですよ。
まとめ


グループホームについて、大切なポイントを整理しましょう。
- グループホームは認知症の方が少人数で共同生活する介護施設
- 入居条件は「要支援2以上+認知症の診断+同市区町村の住民票」
- 費用は月15〜20万円程度が目安(施設によって異なる)
- 特養より早い段階から入居できるが、医療対応は限定的
- 住民票の条件と退去基準は必ず事前に確認する
施設選びは一度決めたら終わりではなく、その方の状態の変化に合わせて見直していくものです。焦らず、現場のスタッフや地域包括支援センターにも相談しながら進めてくださいね。
知って、トクしよう。












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