「ユニット型って結局なに?」「従来型と何が違うの?」って、施設を選ぶ側も、これから働く側も、一度は疑問に思いますよね。
室岡私も介護士になりたての頃、「ユニット型に異動になるよ」と言われて、正直よくわからないまま現場に立ったことがあります(笑)。でも10年経った今なら、両方の現場を知ったうえで、しっかり説明できます。
この記事では、特養における「ユニット型」の意味・仕組み・従来型との違い・現場の実態まで、現役介護士の目線でまるっと解説します!


そもそも「ユニット型特養」とはどんな仕組みなのか


特別養護老人ホーム(特養)には、大きく分けて2種類の居住スタイルがあります。それが「ユニット型」と「従来型」です。
ユニット型とは、入居者を10人前後の小グループ(=ユニット)に分けて生活する形態のことです。各ユニットには専用のリビング・キッチン・個室が設けられていて、まるで小さな「家」のような空間で暮らせるのが特徴です。
2002年に厚生労働省が「個室ユニットケア」を推進して以来、新設の特養はほぼユニット型で建てられるようになりました。国の方針として「施設ケアの質向上」を目指した結果です。
ユニット型と従来型の違いを表で比較
| 比較項目 | ユニット型 | 従来型 |
|---|---|---|
| 居室 | 原則・全室個室 | 多床室(4人部屋など)が中心 |
| 1ユニットの人数 | おおむね10人以下 | フロア単位(20〜40人規模) |
| 共有スペース | ユニット専用リビング | 大きなフロアに全員が集まる |
| 担当職員 | 固定(担当制が多い) | ローテーションが多い |
| 費用(目安) | やや高め | 比較的安め |
| プライバシー | 高い | 低め |



ユニット型は「個」を大切にする介護、従来型は「集団」でケアする介護、というイメージを持つと理解しやすいですよ!
現場への具体的な影響――数字で見るユニット型の実態


人員配置の基準が違う
ユニット型特養には、日中はユニットごとに1名以上の介護職員を配置することが義務づけられています。つまり10人のユニットに対して、昼間は最低1人がそのユニットに専属でいる、ということです。



実際の現場では、夜勤は2ユニット合わせて1人が担当するケースが多いです。私が働いていた施設でも、夜間は1人で20人分のユニットを回すことがあります。夜勤明けに足がパンパンになるのはそのせいです(苦笑)。
加算・費用面の数字
- ユニット型個室の居住費(目安):約60,000円〜80,000円/月
- 従来型多床室の居住費(目安):約25,000円〜40,000円/月
- ユニット型個室的多床室:その中間くらい
※負担限度額認定を受けると、所得に応じて大幅に減額されます。
費用だけ見ると従来型のほうがお得に見えますが、個室でのプライバシーや生活の質を考えると、ユニット型の価値は十分にあります。
介護士から見た「働き方」の違い
ユニット型では担当制が取られることが多いため、入居者一人ひとりをじっくり知れるのが大きなやりがいです。「この人はいつもこの順番で着替えるのが好き」「朝はトーストよりごはんが好き」といった細かい情報が自然と身につきます。
一方で、少人数で回すぶん、誰かが急に休んだときの負担が大きいというデメリットも正直あります。これは10年目の私でも悩ましいポイントです。



ユニット型は「介護の質が上がりやすい」反面、「スタッフ一人の責任感も重くなる」現場です。やりがい重視の方には向いていると思いますよ!
よくある疑問・注意点


Q1. ユニット型とユニット型個室的多床室は違うの?
見た目は個室に近いですが、厳密には個室扱いではないため、費用も少し安く設定されています。施設のパンフレットをよく確認しましょう。
Q2. ユニット型のほうが入居しやすい?
地域によって差があるので、複数の施設に問い合わせてみるのがベストです。
Q3. 介護士として就職するならユニット型と従来型どっちがいい?
- 個別ケアを深めたい→ユニット型
- 幅広い技術を早く身につけたい→従来型
- チームワークが好き→従来型のほうがスタッフ間の連携が多め



私はユニット、従来と両方経験していますが、どちらも現場で得られるものは大きかったです。
Q4. ユニット型はどんな人に向いている?
- プライバシーを大切にしたい方
- 自分のペースで生活したい方
- 顔なじみのスタッフに継続してケアしてほしい方
- 認知症で環境の変化に敏感な方



「大きな施設に入るのが不安」というご家族の声をよく聞きます。そういう方にこそ、ユニット型の”家庭に近い雰囲気”は安心感につながりますよ!
まとめ


最後に要点を整理します!
- ユニット型特養とは、10人前後の小グループで暮らす個室中心のケア形態
- 従来型と比べてプライバシーが高く、個別ケアが充実している
- 費用はやや高めだが、負担限度額認定で軽減できる場合がある
- 介護士にとってはやりがいが大きく、担当入居者をじっくり知れる環境
- 施設選びでは「ユニット型個室」と「ユニット型個室的多床室」の違いに注意



ユニット型は、国が推進してきた「その人らしい暮らし」を実現するための仕組みです。施設を選ぶ方も、介護士を目指す方も、この仕組みをきちんと知っておくと、判断がグッと楽になりますよ。
知って、トクしよう。












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